げろーまにうむ

アニメを見るだけのマシーン

まだ間に合うアイカツスターズ入門

遅ればせながら劇場版アイカツスターズを見てきました。こんなの全年齢向けとして出していいのかよ!と思いつつも心の中は土下座をするくらいの良い映画でした。

Twitterで9月1日放送話の前に見ることをスタッフの方のオススメ呟きを見たのですがちょうど地続きの形になっていたので先延ばしにしていた視聴を促してくれたことに感謝したいと思います。

映画の内容に関しては既に語り尽くされた気もあるので本編に関する記事を書くことにしました。(こちらも既に今更感は拭えませんが…)


本作アイカツスターズは前作であるアイカツ!の続編という立ち位置ではあるのですが今の所世界観は繋がっておらず現在21話と前作178話を追いかけるのはちょっと…という方にもオススメです。

虹野ゆめ


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花の歌組所属の本作の主人公。妄想が特技という公式設定通りよくトリップする。
前作よりも普通の女の子であることを強調されている印象ですがその代わり秘められた力を持っておりその力を発揮するとトップアイドルであるS4にも匹敵する。
しかしその力の代償は軽いものではないらしくステージ中の記憶を失う、ステージ後意識を失う、喉に多大なダメージを与えるなど不穏な要素満載。
今後この力が本編に大きく関わり始めることを匂わせ少し暗い面を覗かせる大きな要因である。

桜庭ローラ


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花の歌組所属でゆめのクラスメイトでありライバルであり親友。親友ったら親友。
先祖代々続く音楽一家であり彼女も例に漏れず歌の才能に恵まれている。
次世代のS4候補として一目置かれており普段の実力はゆめに勝るのだが勝負所で機材トラブルや前述の力を発揮したゆめに出番を譲ることが多い。
力に選ばれなかった者として今後の立ち回りに期待がかかる。

七倉小春


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月の美組所属。ゆめの幼馴染でありルームメイトでメガネ。
美組の主席である香澄夜空に一目惚れし美組に所属することを決めたレズ予備軍。
ステージに立ったことは今の所ないが絵を描くことが特技でデザイナー方面での活躍を見せる。3Dモデルがないわけではない。
一歩引いた視点でアドバイスをすることが多く皆の保護者的立ち位置を獲得しつつある。
力に溺れたゆめを救えるのか。

早乙女あこ


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鳥の劇組所属の猫系アイドルでM4結城すばる単推しの数少ない矢印が丸見えの子。
やたらとゆめに構うすばるを見てゆめに嫉妬してライバル認定する。
劇組トップ合格の実力派でステージでは媚び媚びなのだが文字通り猫を被っているポンコツ系のキャラ。
小春とコンビ扱いされることが増えておりかわいいと思われている。レズ堕ちする日も近いかもしれない。

香澄真昼


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月の美組所属。感情が昂ぶると瓦を叩き割るカラテアイドル。死に設定感は否めない。
同じく美組主席である夜空は実の姉でありコンプレックスを抱いていて険悪ムードだったがゆめなどの尽力もあり今は和解。
いい意味でアイカツスターズを象徴するシーンを量産してきた香澄姉妹の話は必見。
彼女最大の目的であったであろう対立と和解を早々に消化してしまったため今後どういう扱いになっていくのかが一番読めないキャラである。

白鳥ひめ


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S4の歌組主席でアイカツスターズ世界のトップアイドル。
主人公ゆめの憧れの存在でありトップアイドルらしく仕事に忙殺されながらもレッスンやトレーニングは欠かさないアイドルオブアイドル。
ゆめと同じ力の持ち主であることを匂わせよく気にかけている。立ちはだかる壁となるのか支える盾となるのか。

如月ツバサ


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鳥の劇組主席でS4の一人。生徒会長も兼任している。
かつては歌組に所属していたがひめの圧倒的実力に打ちのめされ組替えをした持たざる者。
立場上規律に厳しい面も見せるが意外と融通も効かせてくれるアメとムチの匠。
お仕置きターイムは犬ハサのパクリだと思う。

二階堂ゆず


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風の舞組主席でS4の一人。唯一の二年生である。
語尾にゾを付け時間に縛られない自由人。舞組の一般生徒は苦労しているようである。
自由と言っても基本的な行動原理は誰かの為に予定を無視するだけでありただの馬鹿というわけではない。
病気療養中の友達の存在が気になるところである。穿った見方をすればゆめと同じ力を使いすぎたのだろうか。

香澄夜空


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月の美組の主席でS4の一人。レズの親玉。
その美貌と少し行きすぎたスキンシップで多くの生徒を魅了し彼女目当てに美組に入る生徒も少なくない。
妹の香澄を溺愛しており妹の壁で有り続ける為に努力し続けている。

総じて前作よりも重めのテーマを扱っている印象を受けます。
勝者と敗者、力とその代償、親友でライバルなど現時点で今後に期待のかかる要素が満載です。
前作は方針転換により色々マイルドになってしまったそうで多少物足りなさは感じていたのですが今作は僕好みに仕上がってくれるよう応援したいと思います。

KING OF PRINCESS!?エイプリルフールネタから見るキャラクター考察

去る4月1日、エイプリルフールにKING OF PRISM公式サイトがジャックされこのようなことになりました。



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エーデルローズ全員が女装している衝撃的な風景も劇場版の公開、そして大ヒットという冗談のような現実を目の当たりにした我々はこの程度では動じません。
この女装はプリティーリズムレインボーライブのキャラクターのファッションをそのまま使っており候補生たちはステージ衣装、オバレの三人は私服となっています。
構図も公式サイトのものを使っており並べられた画像を見ると一目瞭然ですね。


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無意味に着せているわけではなく多少なりとも理由があると想定してキャラクターごとに順を追って考えていきたいと思います。

シンはプリズムワールドの使者である荊りんね
本編ではことあるごとに顔を赤らめる赤面症のきらいがあるのだが抵抗なく女装しており順応性の高さが伺える。
髪も同じ青であり短髪、属性はスター、三日月の意匠をあしらえた服と見た目を含めイメージとマッチしていますね。(シンの首元には三日月のアザがある)
七夕に出会い彼にペンダントを託したルヰとは誕生日が同じでありいきなりハグをし涙を流すなどただならぬ関係を匂わせている。
これはりんねと同じプリズムワールドの使者であり最後の敵として君臨した天羽ジュネの立ち位置をルヰが担っていると考えるとシンとルヰの出自もそれに近いものなのかもしれません。


西園寺レオは主人公の綾瀬なる。
こちらも髪型が桃色の短髪、なるの属性がラブリーとイメージ優先。
男らしくなるためにエーデルローズに入ったという設定のはずなのだがシンと同じくかなりノリノリのように見える。
本編ではそれほど出番がなくシンほどの考察材料はありませんがシンがレオと出会い恋に落ちた(当時シンは彼が男の子と知らなかった)
と言われており
なるとりんねが同じ家で生活し同じ布団で寝るという関係だったことを考えるとこの二人を並べるための構図なのかもしれない。二人でハートは作っていませんが。


タイガはプリズムストーンのスイーツ担当福原あん。
髪色はあんは茶色でタイガは黒、髪型も本来は違うがエクステ?をつけて対応。属性もポップで内面も一匹狼気質の彼のイメージとはそぐわない。
この組み合わせはあんとの関係性よりも彼の尊敬する先輩カヅキと同じ服を着たという方が重要なのだろう。
先輩を超えたいという意識の表れなのかはたまた先輩と同じ人の衣装を着たいという歪んだ性癖なのかは判断が分かれるところだが。
女に触れられると卒倒するという設定がある割にカヅキよりは違和感なく着こなしている。


ユウは彼の姉の涼野いとの衣装を着用。
姉弟ということもあり髪のメッシュはないがそれ以外は自分の本名を呼ばれたくないなどもほぼ同じで特に触れることもないだろう。
彼はべるの大ファンであるがさすがに同じ服を着るほどの度胸はなかったようだ。


ユキノジョウは元エーデルローズ女子部のトップ蓮城寺べる
べるの属性はセクシーで女形の彼のイメージとマッチし髪も彼女のような外ハネはないが色も長さも同等程度。女装慣れの風格すら漂う佇まいである。
べるはバイオリンでもトップレベルであり留学話が持ち上がるほどで歌舞伎界のプリンスであるユキと似通う点もある。
親元を離れて暮らしているユキと過保護な母親の元で管理されていたべるとでは勝手が違うかもしれないが彼もプリズムショーと歌舞伎どちらかを選ぶ展開が来るかもしれない。
べるを慕い世話をするおとはとユキを慕っているレオの関係性もあるが前述の通りレオはなるの服である。こちらもデュオユニットを組むなど関係は深いが。


カケルはネコのような喋り方をする元エーデルローズ女子部の森園わかな。
タイガと被って衣装が完全に隠れてしまっているが右上にカーソルを合わせると腹筋やへそがアップになるなどある意味優遇されていた。
髪色も髪型も違い属性もわかながエスニックと印象が違うが歯に絹着せない物言いや独特の言葉使いなど内面は似ている。
本名であるカズオを嫌い彼の苗字と同じ名を冠する十王院財閥がライバルであるシュワルツローズに出資していると家庭に不穏な影を感じさせる。
わかなも最終的には和解したが転勤族の父に振り回され冷え切った家庭を描写されていた。


ミナトは元エーデルローズ女子部のお姫様系小鳥遊おとは。
見た目も常にニコニコしているくらいしか共通点がなく体格がガッチリしすぎていて完全にオチ担当のような形になってしまっている。
どの衣装を着ても同じような感じになってしまうだろうが物腰柔らかな性格と皆の料理を担当するなどのお母さん力の高さなどは似ておりそちらを意識していると思われる。(おとはは紅茶だが)
べる役のユキノジョウと特に絡みがないためそのあたりも今後に期待という感じだろうか。


オバレの三人の女装はそれぞれ関係性の深い女性のものを着ている。

ヒロとべるは付き合ってはいないがともにエーデルローズのトップといったこともあり互いに精神的に参っている時気遣い合う仲で友達以上恋人未満の関係であるらしい。アイドルらしく完全装備でノリノリ。

コウジといとはカップルであり満場一致の配役。
自発的に着ているとしたら引くくらいの変態プレイではあるが。着こなしは胸を張って堂々と。

カヅキとあんはレインボーライブ最終回でわかなと共にダブル告白され失神し一年間逃げ回っている。
本編では常に他人に寄り添い彼がいなければ幾度となくストーリーが崩壊していたくらいの潤滑油だったのだが…
全員の中で一番恥ずかしがっている。あんの髪型では一本であるサイドテールが二本あるのはもう一人の告白相手わかなのおだんごを意識したものか。


こじつけくさいものはいくらでもあるが考えるだけで楽しいネタを色々盛り込んでくるのがプリティーリズムシリーズに連なる魅力なのでKING OF PRISMから入った諸兄も更なるプリズムショーの世界へ踏み込んでみてはいかがでしょうか。

アニメは本当に三話までで判断していいのか

どこの誰が言い始めたのかは知りませんが深夜アニメ界隈でよく聞いたこの言葉(作り手が言い始めたことなら申し訳ない)
放送時間などの要因で一話しか見ない、そもそも見る前にキービジュアル、あらすじ、スタッフ、キャストで切られてしまうことも珍しくなく優しいほうだとは思います。

ただ2クールものに適応されるのかなど割と疑問的な面もあり自分はあまり好きではないです。
更に制作側もこれに迎合して時々公式がインタビューなどで○話まで見てくださいなどと言ってしまっている作品を見ると正直げんなりしてしまいます。

たいていその話数にショッキングなシーンを用意して気を引こうとするのですがこちら側は何かが起こるんだろうなと身構えてしまうし結果想像を超えるものはなかなか出てきません。
商業ですし見てもらわなければならないというのは重々承知の上ではあるんですがこの手段は悪手だとすら思っています。

作品は全話通して見て初めて一つの作品になると思っているのですが前提にあげたような作品はそのシーンが浮いていて終盤に繋がってこないという印象を受けます。

勿論僕自身が見れる範囲は全部見るという宗派に属しているのとなんでもないような描写が実は大事なことだったという演出が好きなこともありますが。
極端な話面白い作品はこれなんか普通と違うなと漠然とですが感じることのほうが多いですしあまり気にせずに作ってほしいですね。

〆がふんわりしたイメージで終わるのも何なのでごく主観的なものですがどうしても作品を切るかどうか悩んだ時はOPにいるキャラが全員登場したかどうかで判別したらいいと思っています。
特に原作付きのものだとあるキャラの登場で作品の雰囲気がガラッと変わることがよくあるのでとりあえず悩んだらそこまで我慢してください。
たまにそのキャラが結局最後まで登場しなかったりしますが…作品を切るのは自己責任で。

【ネタバレ】KING OF PRISM 虹の先に待っていたもの

女の子向けながら骨太なストーリーとスケートを基盤とした他にはないオリジナリティ溢れるプリズムショーを業界屈指の3DCGで描き人気を博したプリティーリズムシリーズ。
KING OF PRISMはその三作目プリティーリズムレインボーライブに登場する男性三人組アイドルユニットOVER THE RAINBOW(通称オバレ)のスピンオフ作品である。


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女の子向けにイケメンが登場するのは珍しいわけではないが単独映画化となるとトチ狂ったとしか言いようのないこの企画。
劇場総集編のプリズムツアーズに急遽新規楽曲をねじ込むなどの無茶を経てシリーズ終了から二年後ようやく実現に至った。

本編の前に今作初登場となるキャラクターの一言メッセージが流れる。どうやら週替りのようだ。
それが終わるとオバレのライブから本編が始まる。 曲目はTVシリーズで三人が初披露したathletic core。プリズムジャンプも三人が使用するのは初めてとはいえ既存のものをそのまま使用する。減価償却である。
途中から会場に来たらしいプリズムショーを知らない少年一条シン

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なぜかペンダントをステージに向けかざしていたのだがそのジャンプに圧倒される。
感受性が豊かなようで神浜コウジ

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の胸キュン体験や速水ヒロ

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の無限ハグに抱きつかれ赤面、服が弾け飛んでしまう。(あくまでイメージの中で)
トリオジャンプは新作であり自転車に女の子と二人乗りで河原を走りながら胸キュンなワンシーンを代わる代わる流していく。
女の子は無声なかわりに字幕がついており観客の声援が許される応援上映ではアフレコを楽しむことができる斬新なパートだ。
その後いつの間にか女の子を下ろした三人は立ち漕ぎで猛ダッシュ(ヒロは先ほどまで女の子の後ろに乗っていたのだが)
某有名映画のように月をバックに飛翔し、公道での二人乗りは禁止されていると啓蒙する。
何を言ってるかシリーズを見ておらずこの文を読んでいる方にはわからないだろうがこれがプリズムショーである。
その後ライブが終わり自転車で帰路に着くシン、プリズムショーの魅力の虜となったようで三人の真似をし河原で大ジャンプを敢行。
当然落下するだけなのだがなぜか河川敷でプリズムショーを悲観していたプリズムショー界の重鎮氷室聖。
(彼だけレインボーライブ、キンプリともに公式サイトにキャラ紹介画像が載っていない。不遇。)
そのジャンプを偶然目撃した聖はシンにスタァの輝きを見出だし、倒れ込んだシンに声をかける。「プリズムショーは好きかい?」と。
状況を鑑みると明らかに変な人なのだが悪気があるわけではない。名ゼリフである。


その後誘いを受けシンは聖が運営する名門エーデルローズの寮に入寮、着物を着た美人とすれ違いそのお付きの子に衝突し押し倒され、木の上から降ってきた不良風の少年に無視される。
面食らうシンに小さくて生意気な少年が声をかける、TVシリーズで見覚えがあるのだが声が違い確信が持てない。
小学生と間違われ激昂する少年は自分は中1であり名はゼウスだと名乗る。ああ、あの子の弟だ。

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騒ぎを聞いた優しそうな青年高梁ミナト

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に仲裁されついでに嫌いな食べ物を聞かれ寮の中へ案内される。
しかし名門だったかつての栄華はなくこの寮以外の施設や生徒はほぼ元主宰の法月仁

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が立ち上げた新組織シュヴァルツローズに引き抜かれシン含め10人しか寮生はいないようだ。風呂掃除中だという寮長に挨拶。
山田さんと聞きシリーズ視聴済みの僕は身構えるも例の山田さんは風呂場の銅像になっているというフェイクで普通のお兄さんだった。


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少し残念である。
聖のいるという礼拝堂へ行くシン、そこでは聖がシスター風の美人(特徴的なパーツが隠れているがあの人である)とともにプリズムの女神に祈りを捧げていた。
挨拶もそこそこにスマホに表示された場所へ向かわされるシン。たらい回し感がある。
そこで待っていたのは憧れのプリズムスタァオバレの三人だった。シンに会いに来たのだと言いプリズムショーに大切なのは仲間だと説く。

ここで回想が入り三人の出会いや因縁が語られる。ぶっちゃけ総集編である。
PRIDE切りなどの名シーンを経て今度はシンの回想。街中に出現したホタルに誘われ謎の少年ルヰ

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と出会いプリズムショーを彼に見せてきてくれとペンダントとチケットを手渡される。冒頭の更に前の時系列のようだ。
訝しむシン、目を離した隙にルヰは消えていた。

現在に戻り寮へ帰ったシンはお風呂へと向かう。しかしそこには朝すれ違った美人とお付きの子がいたのだ。
女湯と間違えたと思い慌てて出ようとしてコケてしまい気絶するシン、目覚めると裸の女の子二人に見られて…と思いきやその二名は男の子だったのだ。
歌舞伎の女形だという太刀花ユキノジョウ

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と西園寺レオ

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と名乗る二人、慌ててシンも名乗るが風呂場であることを忘れている。丸出しである。
呆れるユキノジョウとガン見するレオ、あざとい子は嫌いではない。

シュヴァルツローズの稽古の様子へと移る、法月仁が有望なアイドルに付きっきりでレッスンをしいつでも笑顔でいろとわりかし普通のことを言っている。

場面は移り慣れ親しんだ高架下で踊るオバレの仁科カヅキ

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はエーデルローズ寮にいた不良風の少年香賀美タイガ

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にストリート時代に比べて今のあんたはヌルいと失望される。そこにシュヴァルツローズの過酷な地下施設から脱走した大和アレクサンダー

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が乱入しまたも煽られるカヅキ、スルーしようとするも逃げるのか?と安易すぎる売り文句にバトルを受ける。
ジャッジは誰が決めるのかと揉めているところに裏切り者と呼ばれる十王院カケル(本名はカズオらしい)

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が登場し興奮度を図る謎機械で公平なジャッジができると審判を買って出る。
それと同時に自主練をしようとエーデルローズの練習用リンクに向かったシンは同じく自主練を行うコウジと出会い一緒に踊ろうと誘われる。

曲目はEZ DO DANCE。オリジナルアレンジでありアレクとカヅキのデュオである。
実力は確かなものでアレクに押されるカヅキ、PRIDE切りを成した伝家の宝刀バーニングソードブレイカーを抜く。
しかしアレクは自慢のシックスパックを硬質化しそれを受け止めにかかる。なぜか一度避けるが逃さないカヅキ。
二の太刀を振るうが完全に受け止められ弾き飛ばされてしまう。
倒れ込んだカヅキを追撃するかのごとくアレクは闇のドラゴンを召喚し喰らいにかかり絶体絶命なカヅキ。
スピンでブラックホールを発生させ自爆覚悟でドラゴンを飲み込み尽くし引き分けに。なんのアニメだっけこれ…

コウジとシンのバトルも佳境に入っていていとちゃんのジャンプである赤い糸、夏の恋で初めてショーをするシンを緊縛するコウジ。正直気持ち悪い。
コウジはシンの心の奥底に眠る気持ちを呼び起こさせるため追い込んでいたようだ。
窮地に追い込まれたシンは覚醒し真・無限ハグを発動、覗いていた寮生ごと骨抜きにしてしまいコウジから認められ曲をもらう。ヒロのために書いた曲だが固辞されたものらしい。

聖と何やら話しているヒロ、オバレの精力的活動も虚しくエーデルローズが大赤字であることが発覚。
コウジが本人の意思でハリウッド映画と専属契約を結ぶことでそれを補填する事を決めたと告げられる。氷室聖さん、プリズムショー以外のことは完全にポンコツです。
エーデルローズの行うイベント内のラストライブでオバレが無期限活動休止となることを表明。
ラストソングはプリズムツアーズにねじ込まれたFlavor。歌詞がストーリーとリンクしており当時から構想があったことを匂わせる。
トリオジャンプはお馴染みパラダイス行きの電車。行き先がハリウッドと代わりコウジだけが乗り込む。
熱くエールを送るカヅキ、半泣きになりながらコウジの身体を案じるヒロ。 二人の確執を知っているとこみ上げてくるものがあります。
電車は出発し追いすがるヒロにコウジもヒロの身体を案じ笑顔で旅立ちます。
旅立つコウジとともにライブも終わり完全に客席は葬式ムード、僕と完全にリンクしています。
そこで聖はシンに客を笑顔にしてこいと告げます。無茶振りもいいところです。
シンがライブに乱入しコウジにもらった新曲over the sunshine を披露、初めて観客の前に立つとは思えない踊り。一曲丸々新規のライブは実質これだけなので力が入っています。 サビでヒロ、カヅキも参加してきます。空港へ向かう車の中でコウジもともに歌っています。離れても繋がっている三人の絆に泣いてしまいました。
シン初のプリズムアクト、学校の屋上で未成年の主張を行います。初めてプリズムショーに出会った時のことを覚えていますかと。
レインボーライブ本来の主役であるなるちゃんたちのライブをバックにライブを終え観客も笑顔に。新たなスタァ誕生を感じさせます。
初心を思い出した寮の仲間たちもなだれ込み抱き合いながらEDへと入り完全に次回へ続く流れです。
EDを終えるとルヰの裸を見て恍惚としながら芭蕉扇を片手に風呂に入る仁、完全な変態がここにいました。

当然のように第二部の予告が流れルヰに持ち歌prideを奪われるヒロ、名台詞も完コピされています。
エーデルローズ脱退を聖とヒロに告げるカヅキ、三人はバラバラの道を歩むことになるのか?
仁が完全なオリジナルなんてもうこの世に存在しない、だからパクリの何が悪い。パクリ最高と声高に叫ぶ。人として終わっています。
それだけに飽き足らず聖の愛するジュネを狙っているようです。仁と菱田監督の暴走は止められません。



総括
一番に感じたのは僕はこんなにオバレのことが好きだったんだなあという気持ちでした。
元々そこまで入れ込んでたわけではなくボーイズルートのように腹を抱えて笑いに行ったつもりで事実笑えたシーンも多かったのですが…
ラストライブの一連の流れではここ数年覚えがないくらいボロ泣きさせられていました。
しかしシンのライブでしんみりすることなく明るい涙で見送ることができたのは非常に良かったです。

オバレを軸に回っていく話ではあるんですが虹の先を越えていけというキャッチコピーに違わず新キャラ達にバトンを繋いだ感もあり続きが見たくなる気持ちにさせられます。


虹の先に待っていたもの、それは新たなスタァ達の煌めきでした。



第二部の予告はほぼ旧キャラに持っていかれた感は否めないですが。本当にシンたちは活躍するのか、そもそも第二部はあるのか。
あまり生々しい話はしたくないのですがとりあえずもう一回見に行きたいと思います。

【ネタバレ】劇場版ガールズ&パンツァー 雑感

ネタバレ満載の文章になるのでまだ未視聴の方はご注意ください。

TVシリーズで二度の総集編を挟みながらも大団円を迎えたあのハートフルタンクストーリーがスクリーンで帰ってきた!

戦車に関しては全くの無知である僕ですが4話の聖グロリアーナとの練習試合を見てからすっかりファンになってしまいました。

しかしひねくれ者の僕はTVシリーズで綺麗に完結したお話を掘り返すのはいかがなものかと思い見れたらいいなくらいの気持ちでそこまで劇場に足を運ぶ気にはなれていませんでした。

過去のライバル校が集まりドンパチするお祭り的な映画かなと思ってもいたのですが見てくださいこのキービジュアルを。

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不穏な空気しかしません。
しかしツイッターなどで続々と好評な感想が飛び交いちょろい僕は公開一ヶ月後ほどの時期劇場へ向かっていました。

まずはあんこうチームの5人がちびキャラとなってTVシリーズのあらすじを振り返ります。初見にも優しい気配り。

5人の掛け合いにすっかり骨抜きになっていたところ本編が始まり突然響き渡る轟音。

劇場で聴くとこんな感じなんですね、耳が壊れるかと思いました。
立川では極上爆音上映なるものが存在するようでお耳に新感覚の刺激を求める方はどうぞ。

エキシビションマッチ編


轟音の正体は聖グロリアーナプラウダ連合軍とのエキシビションのようです。格言オタクと合法ロリ
ポエムを連発する継続高校の方々も観戦者として初登場。お前は何を言っているんだ。
これまた知らない知波単学園とチームを組んだ大洗女子ですが意味のない突撃を繰り返し完全に優勢だった大洗連合の戦線を崩壊させます。
その後大洗の街をぶっ壊しローズヒップが紅茶をバッシャバッシャこぼしながら戦いは続き最終的に大洗チームが敗北。Bクイックやナポリタンなどファンにはお馴染みの戦法もありこの時点でゲップが出そうなボリューム感です。

廃校の危機編



お風呂に移動しお疲れ様会、サービスカットの連発ですが乳首は解禁されません。このアニメは健全100%で出来ています。
入浴中会長が急遽呼び出され退場、僕は何かを察します。
帰宅した彼女たちの前に会長と共に文科省のメガネの男が現れ大会で優勝すれば廃校取り消しというのは確約ではなくむしろ時期が早まったとの報告。あゝ無情。
戦車も取り上げる絶望する彼女たち。「私たち何のために戦ってきたのかな…」など心が痛む台詞を吐き出します。

そこでタダでは終わらない彼女たち、サンダース大付属の協力を得て戦車だけは守ることに成功。クールな砲撃手ナオミさんが大型飛行機を操縦しているが気にしてはいけない。
学園艦最後の時を過ごし下船。涙腺がバカになっている僕は去っていく学園艦を追いかけ走るウサギさんチームを見て早くも目頭が熱くなります。

転校の振り分けが終わるまで待機することに。会長はどこかに消え風紀を守ってきたカモさんチームはやさぐれてしまいアリクイさんチームはどんどんマッチョになっていきます。

そんな折あんこうチームはコンビニから帰る道すがらみほが愛用するぬいぐるみボコのミュージアムを発見。みほのテンションがバカ上がりします。
どこかで見たようなアトラクションを一通り楽しみショーでボコへの歪んだ愛情を見せつけるみほに引きながら売店で謎の少女と出会い帰路へ。

転校の手続きのためみほは恐る恐るながら実家へ。犬の散歩をしている姉のまほに遭遇します。ファッションがダサいって言ったやつ表出ろ!
その後まほの配慮で母に会うことなく書類のサインを得たみほは変わらない街並みに昔を思い出しながら再び大洗へ。グレーゾーンだが美しい姉妹愛に水を差してはいけない。

一人食料や備品の手配のため何人分もの仕事をこなす生徒会役員の桃ちゃん、頭にあんこうのちょうちんがついた二宮金次郎像のそばで倒れ込んでしまいます。僕はここで大笑いして恥ずかしい思いをしました。
そこに会長が降臨。消えた会長は一人廃校を阻止するため各所に掛け合い戦いを続けていました。桃ちゃん号泣。
招集に応じないやさぐれ風紀委員チームを普段目の敵にされていた遅刻魔麻子が逆に取り締まり連行。いい話です。

VS大学連合編



廃校撤回の条件はボコミュージアムで出会った島田流を継ぐ天才少女愛里寿率いる30両もの戦車を有した大学オールスター軍に殲滅戦で勝つこと。
8両しか戦車のない大洗女子、過去最大の絶望的状況ながら隊長みほは会長がもぎ取った一縷の望みを捨てません。
ここでダージリン様のポエムが火を吹きライバル校たちに何か連絡をとっています。
戦いが始まるすんでところで待った宣言。まほ率いる黒森峰の面々が大洗に転入し助っ人として登場したのてす。ママー!
その後も続々アンツィオ含む過去のライバルや知波単、継続高校も参戦し大洗チームの戦車は相手と同数に、図らずも高校オールスターとなり視聴前の雑なお祭りイメージが現実となります。

作戦会議でひまわり、あさがお、たんぽぽの三中隊に分かれごっつん作戦を発案。作戦名で揉める漫才で一笑い起こしたあといよいよ戦闘開始。
ひまわりチームが高地を取り優位に立った高校連合ですがそれは罠。文科省の介入で戦車かどうか怪しい大学連合のカール自走臼砲が高地を爆撃し敗走を余儀なくされます。
撤退戦を余儀なくされたひまわりチーム、プラウダ組がカチューシャを守るため殿を務め派手に散ります。まるで本物の戦争のような雰囲気ですが当然全員生きています。

どんぐり連合と称した小型戦車5両を集めた急造チームがカール自走臼砲を偵察、敵戦車パーシングが三両ついて守っています。
会長の軽い一言から自分たちだけでカール自走臼砲を撃破することを決めたどんぐりたち。
バレー部アヒルさんチームが殺人レシーブ作戦を立案します。名前からしてやばい雰囲気しかしません。
継続高校が陽動、ミカが得意のカンテレでフィンランド民謡のリズムに乗せて履帯を破壊され片輪を破壊されながらも止まらないゾンビのような大立ち回り。
敵の見回りを引きつけ作戦遂行の準備を完了させます。音波探知でもしてるのかという練度。

殺人レシーブ作戦とは八十九式の上にアンツィオの戦車CV33を載せ慣性を利用しぶん投げ砲塔を破壊するというもの。もうめちゃくちゃです。
結果として火力と飛距離が足りず失敗、アンツィオ勢はひっくり返ってしまいます。
しかしカメさんチームがそれを利用、履帯を高速回転させたCV33を踏み台に大ジャンプし砲塔を破壊、カール自走臼砲撃破を果たすのです。俺を踏み台にしたぁ!

その後も撤退を続け舞台は遊園地へ。今までも地形を活かした戦闘は何度も行ってきましたがギミックの数が桁違いです。
小回りを活かしジェットコースターのレールの上に乗るアンツィオ勢、皆の目になり後方支援を行い始めます。
しかし土煙に騙され戦力を誤認、主力を裏に回した大学連合にT-28重戦車を盾に進軍されわじわと戦線を下げさせられる高校連合。

ここで視点が移り突撃脳で散々足を引っ張ってきた知波単の出番が。
エキシビションでアヒルさんチームの背中を見てきた一年坊福田が異を唱え伝統の突撃を破棄。
アヒルの風船を被り水中に隠れ奇襲をかけるゲリラ戦を展開し引っかき回します。

しかし大勢に影響なく多数の味方が逃げ場のない袋小路に追い詰められてしまいます。

持ち前のビギナーズラックで包囲から抜け出しているウサギさんチーム、無口な紗希がいつも通り意味深に観覧車とだけ発しミフネ作戦を発案。
その作戦とは観覧車の留め具を破壊し観覧車を転がすという作戦でした。劇場版だけにやることがド派手です。
ウサギさんチームとローズヒップにより死にかけながらも窮地を脱出、部隊は分散し状況は五分になります。ありがとう観覧車先輩。

戦力を分散し目まぐるしく視点が移り変わる戦況に。カバさんチームがアンツィオ直伝マカロニ作戦、アリクイさんチームがトレーニングの成果を見せつけ堅実に数を減らします。筋肉は正義。

知波単のゲリラ戦に本家アヒルさんチームも合流、更なる撹乱で火力不足を補う活躍を見せます。

大隊長として軍師役に徹してきたあんこうチーム久しぶりの出番、カメさんチームと迷路に逃げ込みぐるぐる追いかけっこを開始します。
アンツィオが2組の目となり迷い込んだ敵を各個撃破、かなり優勢になってきました。


思わぬ劣勢にこちらも軍師役に徹していた大隊長愛里寿の救援を仰ぐか迷う大学連合、そこで愛里寿がボコの歌を歌い始めついに進撃を開始します。
とんでもなく強い愛里寿操るセンチュリオン、目に止まった知波単アヒルさん軍団を全て一撃で葬っていきます。


難敵T-28を引き付けながらも撃破できずにいた聖グロ勢、ついにダージリン様が優雅さを捨て橋脚に挟まり底を撃ち抜きサンダースのナオミが狙撃、T-28の弱点を突き撃破。脱出できずダージリン様は散るも大金星です。


不自然なほど迷路でやられさすがに疑い始めた大学連合、ついにアンツィオ勢を発見しこちらもレールの上に乗り込みます。
降りることもできずぐるぐるレールを逃げ回るアンツィオ勢。スピード感溢れまくっています。
しかし反対側からもやってきたパーシングに挟み撃ち。そこに自分たちの戦い方を見つめ直したウサギさんチームが駆け付け撃破、またも踏み台となりCV33をキャッチし降ろすことに成功。ヘイタクシー!
しかしCV33を降ろし別れた後愛里寿に見つかり理解できないまま脱落。ビギナーズラックもここまでです。

愛里寿無双に発奮した大学連合の副官3名がバミューダアタックと称する高速連携を見せサンダースの主力三両ですらなす術なく撃破。
愛里寿もカメさんアリクイさんを続けざまに撃破し劣勢から一転しここからが本番だということを伺わせます。

ローズヒップの飛翔、アンチョビの水上走行など曲芸にも似た戦法で三副官と愛里寿以外の敵を排除しどちらも散ります。

三副官のスピードについて行けないカチューシャ車、エリカ車、レオポンさんチーム。このままでは愛里寿と合流してしまいます。
ここでレオポンさんチームが秘密兵器を発動、スリップストリームで私について来いと促します。
違法改造スレスレのモーターで加速、結果焼き付いて自滅するもスピードは付き後背をついていたカチューシャが体当たりで一両の動きを止めエリカが撃破、バミューダアタックを破ります。
しかし残った二両に殲滅されみほ、まほを残し全滅。ついに舞台は最終局面へ映ります。

ここでほぼ声が消え戦車の駆動音と砲撃の音だけになります。みほ、まほがハンドサインとアイコンタクトで阿吽の連携を見せトンネルを利用し副官一両を撃破、数的に五分へ。
まほ車が船型の遊具を砲撃で揺らし戻ってきたところを弾き飛ばされもう一両も撃破します。

残るは愛里寿率いるセンチュリオン、とんでもない練度で攻撃がまるで当たらずガリガリ装甲を削られていきます。

遊具をぶっ飛ばしそれを避け続ける手に汗握る戦闘、遊園地によくあるクマの乗り物がマヌケな音楽とともに動き始め緊張感のある展開に一服の清涼剤を与えます。

2対1と有利な状況ながら決め手を欠くみほ、焦りからか完全に不意を突かれ隙を見せてしまいます。
しかし先程のクマの乗り物が目の前に現れ愛里寿はボコを連想したのか一瞬砲撃のサインが遅れ九死に一生。

ここでみほが何かを指示、それはまほ車に後ろから空砲を撃たせ加速し奇襲するというものでした。
捨て身の戦法であんこう車も撃破されてしまいますがセンチュリオン唯一の被弾で相打ち。まほ車が残っているので大洗女子は勝利。

勝利を喜ぶみほの前にクマの乗り物に乗った愛里寿が登場、健闘を讃えられボコミュージアムで譲った激レアボコを勲章として与えられたのでした。


ED曲をバックに各校喜びながら帰っていくシーンが挿入されとても楽しそう。またも目頭が熱くなります。
最後は学園艦を見て顔を輝かせる大洗戦車道チームで終わり今度こそ廃校を阻止して大団円です。



感想というよりはダイジェストになってしまいましたが書きたいところを上げていくとほとんど全部となってしまいました。
一度では足りず一昨日またガルパンを見てしまったせいかもしれません。
全キャラ活躍シーンがありガルパンに思い入れのある方なら納得できる出来になっていると思います。
その分愛里寿以外の大学連合のキャラが薄くなっていますがそこまでやっていると一本では足りなくなりそうですからね…
戦車戦がほとんどですが時折挟まるコメディチックなところに笑わされてしまうので息が詰まったり飽きたりしてしまうことなく一気に見られてしまう作品だったと思います。
前記事で触れたとおり水島努監督のギャグが大好きなので…
公開直後に見なかったことを後悔しつつも特にネタバレを見ることがなかったガルパンファンのネットマナーの良さに感謝です。


戦車道には人生に大切なことが詰まっていましたね。

2015年アニメ10選

初投稿になりますどうもげろーです。
2016年も始まっているのに今更何をやっているんだという感じですがタイトル通り2015年特に良かったアニメを挙げようと思います。



1.聖剣使いの禁呪詠唱

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2015年のアニメはこれなくしては語れないではないでしょうか。

このアニメが始まった当時制作会社ディオメディアはこの作品を含む計4作を同時に放送しており主に某お舟のファンからは大丈夫なのかという悲鳴にも似た声が聞こえていたのだがどうやらこちらも大丈夫ではなかったようです。

しかしシナリオにおいては影響を受けることはなくこの作品の魅力を存分に引き出していたように思えた、引き出しすぎて作者やイラストレーターすら知らない物語が生まれ困惑の渦に巻き込んだ。

主人公灰村諸葉(画像下部中央)は2つの前世を持つ特異な人間ながらその記憶を断片的にしか持たず窮地に陥るとその記憶が呼び起こされパワーアップする、というのがある種パターン化しておりその際使われる思い…出した!というセリフは2016年現在も一部界隈で大流行している。
2015年のアニメ流行語大賞が存在していたなら満場一致で選ばれるでしょう。

しかし終盤はそのパターンを逆手に取ったかのようなストーリーや台詞が続き制作陣に踊らされていた感覚に陥る思慮深い作品作りにも見えるほどの出来栄え。
前述の通り4作もの同時制作により画作りには苦戦してたのかもしれないがそれを逆手に取ったような演出の妙で視聴者を楽しませ限界まで
持てる力を出し切る姿勢にエンターテイメントの力を感じました。

(例:場違いに植えられたヤシの木、30秒ほどひたすら波を映し続けるシーン、最終話に覚醒して全身ギザギザになる主人公、変な高速移動おいかけっこなど)

変な高速移動


見どころ:たまにしかちゃんと流れないEDがいい曲




2. 六花の勇者

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自分は視聴する前にあまり前情報を調べないので最初は世界を救う王道ファンタジーものかなと思っていたが中盤になってどうやら違うらしいと気づく。

タイトル通り「六花の勇者」として選ばれ力を与えられた六人が世界を救うというのがあらすじなのだが上記の画像を見ての通り自称勇者が7人おり1人は偽者。

最終的にその偽者と疑われ絶体絶命となった主人公アドレット・マイア(画像右から3番目)だが地上最強と名乗る割に強力な能力や体術を持つ他の勇者と違い爆薬や毒などの薬品を使った卑怯戦法と口のうまさだけが武器。
しかしボロボロになりながら他の勇者と連戦し撃破し論破するという逆転劇が爽快。

他の勇者も主人公と敵対するという役柄になるのだが腹の中に凶魔を飼っており戦闘の際に嘔吐し戦わせるゲロイン(ゲロを吐くヒロイン)チャモ(画像左から2番目)を代表に魅力的なキャラばかりで全員好きになってしまい彼女たちに真犯人であってほしくない、と思わされてしまう。

原作1巻で1クール全てを使ったという丁寧な描写も手伝いゆったりと進みながらも満足感のあったアニメ。

見どころ:加隈亜衣さんの嘔吐ボイス




3.監獄学園

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原作を読んでいた自分はこのエロよりオゲレツに近いものをアニメ化と聞いて講談社お得意のOADでお茶を濁すんだろうと思っていたのだがどうやらTVシリーズでのアニメらしいということで正気かというのが第一印象だった。
しかし制作スタッフが出た時監督 水島努の文字を見て不安が期待に変わっていた。
僕はこの監督のギャグアニメの雰囲気というか空気感がとても好きだったのだ。

放送が始まると期待以上の出来や声優の熱演、名シーンである脱糞、放尿、肛門裂傷などを逃げずに真正面から描き切りすでに展開を知っていながらも大笑いしてしまう大満足な作品。

原作ファンとしての視点なので他作品とは評価の基準が少し違うが未読の方はもっと楽しめるアニメなんじゃないかと。

見どころ:花澤さんの花ちゃんいいよね…




4.オーバーロード

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今流行のweb小説原作でネットゲームの世界に入ってしまったというこれまたソードアートオンラインやログ・ホライズンなどに続く流行気味の作品。

しかしこの2つと決定的に違うのは主人公モモンガ(画像最奥)が異形の骸骨であること。
主人公がNPCに魔王として振る舞いながら同じ境遇である他プレイヤーを探すのですがかなりノリノリで演じその割にその振る舞いとモモンガとしての心の台詞が合致しなかったりギャップにニヤリとくる。

ゲーム時代にかなりやり込んでいるモモンガがレアアイテムや強力な魔法を使って敵対してくるゲーム内の敵キャラを倒していく個人的にあまり好みではない俺ツエー的な面もあるのだがあくまでゲーム内で現実のモモンガさんはむしろ社会的には底辺のようなので個人的にはセーフ。

見どころ:男装少女と女装少年の姉弟エルフNPC




5.少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-

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第1期である少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-は2014年のアニメで今作はその分割2クール目であり前期の話をせずには語れないので挙げていいものかと迷いもしたがいいやということで入れました。

僕はアイドルに関して全くの無知でアイドル観のようなものはぼんやりしていたのだがそれをはっきりと感じた作品ではないかと思う。

何と言ってもシャチョウのキャラクターが強烈でアイドルとは何かという問いにテンプレ的な解答をする5人にアイドルのあり方を説くなど厳しいながら少年たちを導く良き大人として描かれる。

第1クールで初ステージやテレビ番組の出演なども経てある程度有名になり固定ファンもついた彼らを描いたのがHOLLY STAGE FOR 50になるのだがそこでは彼らが名前を継いだ前少年ハリウッドメンバーなども登場しさらにアイドルとは何かが煮詰められていく。

映像の演出も視線や間、カメラワークなどにも意図が散りばめられぞわぞわと鳥肌の立つ感覚を各話ごとに何度も味わえる贅沢なアニメーション。
人にこの作品の面白さを説くことのできない自分の語彙のなさを悔やむ特別な面白さを持っている。

見どころ:ポエム




6.VALKYRIE DRIVE -MERMAID-

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見ての通り女の子同士が組んずほぐれつするアニメ。
監督、キャラクターデザイン金子ひらくに始まるスタッフを見ての通りのおっぱいアニメでおっぱいの大きさ、形、乳首に至るまで細部にこだわり抜いた怪作。
内容も攻め役の女の子がキスや愛撫をして受け役が感じると武器化するという能力を発現した女の子だけを人工島マーメイドに隔離し生活させるアニメであり完全にレズパラダイスと化していたのである。

地上波やBS放送では肝心なところは謎の光に阻まれてしまうのだがワンランク上のアニメチャンネルAT-Xではあんなところやこんなところまで見えてしまう仕様でありこのアニメのためにワンランク上の高みを検討した紳士の方も多いのではないでしょうか。

主人公の処女[とこのめ]まもり(画像右側)は何も知らずに武器化能力に覚醒した処女でありノンケだったのだがレズパラに送り込まられてしまいロストバージンの危機に瀕していたのだが通りすがりの敷島魅零(画像左側)に助けられ行動を共にしていくことになる。
追われる身となりレズパラ各地を転々とする二人だがそこには多種多様のレズがおり皆が絡み合い喘ぎおっぱいを振り乱しながら戦うさまに笑顔になってしまうこと間違いなし。

見どころ:巨女ブーム完全に来てた。




7.えとたま

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タイトル通り干支をモチーフにした作品。
リアル頭身のえと娘(アダルトモード)の2D作画パートと2頭身のえと娘(プリティーモード)の3DCGパートが混在するのだがその3DCGパートがTVアニメとは思えない作り込みで目を奪われる。

他の十二支とあっち向いてホイや鬼ごっこなどの遊戯で豪快に対決をして十二支に入ることを目指すにゃ〜たん(画像中央)だが直接勝てば蹴落とせるというわけでもないので一部を除いたえと娘同士は和気藹々としていて日常アニメに近い印象。

ちょうど12話で十二支+にゃ〜たん+αを描き切るため詰め込めるだけ詰め込んだ印象はあるが話が散らかった印象もなく終盤はシリアスムードが漂うも陰鬱になりすぎずよくまとめられていたよう思えた。
主役らしからぬ卑怯さを見せるにゃ〜たんなどキャラ付けが特徴的でシュールな展開も多く個人的に楽しめた。

見どころ:ですです




8.放課後のプレアデス

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自動車で有名なSUBARUの協力の元車を模した杖ドライブシャフトを持つ変身少女ストーリー。

スライムのようなプレアデス星人(画像上部中央)の故障した宇宙船を修復する手伝いをさせられるのだがそれを介して五人の過去を描き、乗り越え、絆を深めていく様が秀逸。
主人公のすばる(画像下部中央)と謎の少年みなとくんとのガールミーツボーイ要素もあるのだがそちらも蔑ろにすることなく描写しきっていた。

宇宙や惑星、平行世界の描写も丁寧な印象を受けSF方面にも寄った話になっておりドライブシャフトのエンジン音やデザインのモデルが実在するなど小ネタも。
OPEDも共に名曲で作品を彩り見終わった後に心温まる優しいアニメ。

見どころ:甘々ラブストーリー




9.新妹魔王の契約者

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こちらもおっぱいが振り乱れるアニメ。
美麗な親子丼提供から始まり今日から主人公東條刃更(画像下部左側)の妹になるという成瀬澪(画像中央)との初対面が彼女のトイレを覗き見てしまうという流れるような展開に思わず笑みがこぼれる。

第一話のうちに高速でラッキースケベのテンプレを踏みしめながら話が展開していくスピード感に自分は虜になっていた。

その後も妹と主従契約を結び調教し床をバスタオルで拭くハメになるほどビショビショにしたりお風呂で一緒にショートケーキを食べようとするなど常人では理解できないライトノベルではなく二次元ドリーム文庫かのような話のオンパレード。

ここまで書いておいてなんだがこの作品のキモはバトル展開にありエロいシーンは七割くらいはそのパワーアップのために行われ決してやましい事はない。残りの三割はお察しのとおりだが。

バトルになると男性キャラにもスポットが当たり特に刃更さんのとてもかっこいいシーンが爆発的に増大する。
話が進むたびに刃更が新たな女の子を仲間に従え色々なスケベシーンが増えるのだが前述の通りそんなにやましいことは断じてない。

最近のKADOKAWA制作のアニメにありがちな全10話なことが惜しいところだが分割2クールであり実質的に全20話である。

見どころ:暴走のエロサキュバス




10.落第騎士の英雄譚

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主人公の黒鉄一輝(画像下部左側)は第一話で急遽ルームメイトとなった新入生にして学園トップクラスの騎士ステラ・ヴァーミリオン(画像下部右側)の着替えを知らずに覗いてしまう。
どこかで見たような展開で始まるのだがストーリーは予想に反して王道熱血要素が占める。

この手のライトノベルアニメには珍しく一人のヒロインと早々に交際を決めてしまうことからイチャイチャ要素も強い。

一輝は七星剣舞祭という学園対抗トーナメントで優勝しなければ進級も卒業もできないという差別を受けているがそれでも諦めず鍛え抜いた肉体と剣技で強敵を打ち破り認められていく様は痛快の一言。

ギャグパートもあまりクドくない程度に抑えられていて個人的に好みだった。
余談になるが松岡禎丞演じる敵役桐原静矢の小悪党演技はそれだけでも一見の価値あり。

見どころ:ステラ・ヴァーミリオンさんの恋に落ちるスピード



総括:半数がライトノベル原作で個人的にラノベ旋風の巻き起こった年でした。
僕はライトノベル電撃文庫の一部ベテラン作家の作品くらいしか読んだことがなく新しめの作品はネットでラノベ終わったな的な論調を眺めていた程度なのですがむしろまだまだ伸びる要素を感じました。

残り5つのうち4つがオリジナルアニメでこちらも無難に走らず尖った作品が印象に残った形となりました。
K RETURN OF KINGSや戦姫絶唱シンフォギアGX、黒子のバスケなど入れたいタイトルもあったのですが続きモノで前シリーズの話に触れざるを得ずちょっと長ったらしくなるかなと思い単品で見られる作品を重点的に選びました。

長々とお付き合いありがとうございました。